通常、Cl或はポリチオン酸によって応力腐食割れを起こすオース テナイト系ステンレス鋼にスーパーカロライジング或いは溶融アルミメッキを施すと応力腐食割れを起こさなくなります。

 ≪応力腐食割れテスト≫
 SUS304溶体化処理材、SUS304カロライジング材、SUS304溶融アルミ
 メッキ材の試料を使って42%沸騰MgCl2による応力腐食割れテスト
 (負荷力15Kg/mm2x200hr)を実施したところ下記の結果が得られま した。
42%沸騰MgCl2溶液による15Kg/mm2x200hr 応力腐食割れテスト結果
材  料 腐食割れ状況
SUS304 溶体化処理材 12hrで破断
SUS304 カロライジング材 破断せず
SUS304 溶融アルミメッキ材 破断せず


またテスト後のスーパーカロライジング材及び溶融アルミメッキ材の断面の顕微鏡観察を実施したところ両試料とも母材に割れは全く観察されず、FeAl合金 層は健全でした。但し、溶融アルミメッキ材の表面層の腐食溶出量はスーパーカロライジング処理材の約3倍でした。