一般には、アルミニウムを用いて金属の表面を改質することを総称してアルミナイズと呼んでおります。これらには、私どもが提供している金属粉末拡散滲透法(スーパーカロライズ)、溶融アルミめっき(アルコートTM)の他にアルミの溶射等も含まれます。しかしながら、これらの処理方法によって得られる状態は全く異なる性質を持って居ります。
ここでは、特に金属粉末拡散滲透法と溶融めっきによる違いについてご紹介します。
SS400の場合

拡散滲透法 <スーパーカロライズ>
FeAl合金粉NH4Clからなる調合剤と材料(被処理物)をケース内に埋め込み、加熱することにより、AlCl3(蒸気)と材料中 のFeが置換反応し、表面にFeAl合金層が生成し時間と共にAlが材料中へ拡散します。
  処理温度 : 900〜1000℃
  保持時間 : 約10hr
溶融アルミメッキ <アルコートTM
溶けたAl浴の中に材料(被処理物)を浸漬することによって材料のFeとAlとの相互拡散によってFeAl合金を生成しその上にAlが付着します。
  Al浴温度 : 680〜710℃
アルミ濃度の状態
硬度分布の状態

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層の構成/厚み 層の硬度 層の性質 層厚の均一性
スーパーカロライジング FeAl合金層:
 400〜600µm
最表面付近は400〜500mHv。
深くなるに従って低下
表面付近は脆性。
深くなるに従って延性
均一
アルコートTM 表面:Al層
第2層:FeAl合金層
 100〜200µm
Al層は100mHv前後
FeAl合金層は800〜900mHv。
Al層は延性。
FeAl合金層は層全体に渡って極めて脆性。
不均一


層のAl濃度 母材との密着性 外観 表面状態 母材の機械的
性質の変化
スーパーカロライジング 最表面は30〜32wt%。
深くなるに従って徐々に低下
良好 粒子付着
粗い
やや有り
アルコートTM Al層:約100%
FeAl合金層: 50〜55% 一定
悪い 滑らか 無し

スーパーカロライジング/溶融アルミメッキの特性の相対比較
耐高温酸化 耐高温硫化
H
2S / SO2
耐磨耗性
(エロージョン)
耐食性
(海水、アンモニア水食塩水等)
耐応力腐食割れ
(オーステナイト系ステンレス鋼)
耐浸炭 耐水素損傷
800℃以下 800℃以上
スーパーカロライジング
アルコートTM × ×